蚤（のみ）のサーカス

                             (ノミより花)

　斉藤茂吉の本で（蚤）を読んでいたら、かってパリやウイーンやベルリンでノミの見世物があったそうです。　

　ノミのサーカス　ノミは芸をする唯一の無脊椎動物であるそうです。

　ノミには細い針金で作った首輪を付け、（これは道具の取り付けに使われた）見世物小屋ではノミに小さい砲車を引かせて、ワーテルロー出陣の場面とか、体重の約5倍の重さのﾎﾞｰﾙを蹴らせたり、ダンスでは鮮やかな色紙で作った円錐形の衣装？をノミにかぶせ、オルゴールの音に合わせてノミが跳びはねると衣装が踊っているように見えたり、ノミがジャンプして小さな輪をくぐる等の芸を見せた。

　   森鴎外が明治末期に伝え聞いた話では、ドイツのノミを見世物のために米国に連れて行こうとすると、米国の為政者がそれを禁止したといいます。

　ドイツのノミとの混血によって米国のノミ）のののの性格が悪くなるという学理を根拠にしたそうです

　1939年にスイスの科学者でガイギー社の技師、パウル､ヘルマン,ミュラーによってDDTの殺虫効果が発見され1948年にノーベル.生理学.医学賞を受賞した。
　DDTは戦後米国から日本にGHQ からの援助として輸入され、昭和二十一年の夏ごろから東京に　その後全国に普及し、ヒトノミは昭和三十年代後半には淘汰されたようです　

　ただし犬猫のネコノミ、イヌノミは今もいます。　　　5/22更新