むしきらい

みんなは好き

正しい事

 世の中に正しい事がありますか、いくら考えても答えが見つかりません、何故なら正しい事はいつも正しいとは限らないから、時により、場所により、人により、性別により、年齢により、そして地位により、国によりすべてが変わります。

 今まで、正しい事は絶対正しいと思ってました。それがある年齢に達すると、そうじゃない違うんじゃないの、と、考えるようになり自分にとって正しい事が、あなたにとっては違うのかと、モノの見方が、視点を変える事が大切な事で、日本であやふやな言葉、表現、表情、が文化として築き残され来たのでしょう。

 それが政治の社会、司法の社会に持ち込まれたのはあまりにも情けない話です、何故なら正は社会制度のルールで、決して曲解したり、捻じ曲げるものではなく。誰もが理想とすべき事を行うのが、政治、司法、行政です。

 それに対して人間はリアリティーの世界で、決して正しいとか正しくないではなく、善と徳で出来ていて、善は人の行動のルールで、人は市場の倫理に従って欲求を満たすことが良い社会と、幸福を作る訳ではありません、そこには徳である人の存在のルールがあり、誠実、正直、責任、節制、忍耐、純潔、勇気、協調、信頼、寛大などに自分を照らし合わせ自制する事が肝要であります。(中野孝次の「清貧の思想」及び塩野谷  祐一から引用)

 正しい事は他の人にとっては嫌な事が往々にしてあり、自分は正しいんだと声を大にすればするほど他の人から遠ざけられます。みなさんが判っている事を手を振りかざして言わない事が、人に好かれること?でも誰かが言わないと、と、つい口に出してまた嫌われる僕です。

 あ~あ、でもそんな自分が好きです。